一年前

もうすぐ母の日ですね

先日、母親が泊まりに来ていたときのこと。

マンションの下の我が家の車庫から母を介助しながらエントランスへ入り自動ドアを抜けたあたりで、母が急にバランスを崩して転倒してしまったんです。

というか、私の介助が下手っぴで、守れなかったんですよね・・・・

ぎりぎりまで支えたけど、結局母だけ尻もちをついてそのまま横に転倒。

前回もすこしその場で危ない思いをしたので今回は杖を持ってもらって細心の注意を払っていたつもりだったのに。

うちのマンション全然バリアフリーじゃないからここではもう一人介助がいるかも。と思っていたところだったから起こるべくして起きたのかもしれない。

そして・・・・・その直後。

「ごめーん！！！大丈夫？」　　　　　　　　　　　　

という言葉が出るはずの私の口からは

「もう、バアバー・・・・なんなー・・・・・」

というなんともひどい言葉が出てきました。（実はこれもあとになって思いだしたらどうやらこう口走ったかも。というくらいの記憶ではっきりと覚えてないのですが）

そして、起こそうとするときも顔をしかめていたかもしれない。

ちょうど少し前に歩いていたマンションの住人の男性が優しく母を起こしてくれてなんとか立つことができました。

そして、深くお礼を言って一緒にエレベーターに乗ったのですが、その彼が、私の顔をびっくりしたような表情でマジマジを見つめるのです。

もう少しで、何かを私に言おうとしてました・・・・そう感じただけですが・・・

そしてその目は、紛れもなく「歩けない母親に冷たい娘だ」と思ってた・・・・じゃないかって後で思ったんです。

でもね、そうじゃないんだよねぇ。

最近は落ち着いてきたものの、いまだに寝る前に布団の中で、もう戻ってこない一年前の母の元気だった姿を思い出して悲しくなる、悔しくなる。

そんな「クヤシイ」気持ちが母を家に迎えるたびにズンズン重くなってくるんですよね。

やはり一日、傍にいると現実を一日中見つめないといけないのです。

あんなに綺麗で気が若くてオシャレでメール大好きで・・・・・って。

だから、転んだときも、そんな思いや自分が支えられなかった無力感とかが一瞬にして込み上げてきてパニックになったみたい。

まるで、子どもが自分の仕事をちゃんとこなせなくて母親にやつあたりするみたいにね。

あんな言葉が咄嗟に出るなんて、母が半身麻痺してもいまだにどこかで彼女に甘えてるんですよね、情けない。

あの日以来、ずっと自分の未熟さを感じながら反省してました。

GWの間、忙しくて母のところに行けなくて今日久しぶりに顔を見ました。

あのミジメな転んだ母の姿が脳裏から離れなかったけど、実家のリビングのソファに座っていた母はなんとも落ち着いて包みこんでくれるような優しい笑顔でした。

髪の毛も妹に綺麗にカットとブローをしてもらっていて一年前と変わらなく綺麗になっていて（＾＾）

そして何よりも幸せそうな顔をしてたんです。

父がそばに寄り添って、一緒にビールを飲んでました。

なんかホッとした（＾＾）

まだまだ修行が足りんのぉ・・・とつくづく思い知った出来事でした。